上海通信Shanghai Report

中国を正しく生き抜くための中国語講座~第92回「聊天」

2024年04月20日


イラスト:Liya

こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。

今週のサバイバルチャイニーズは、聊天(liao2 tian1)、日本語的発音”りゃおてぃえん”で、意味はおしゃべり(をする)です。

”聊”は、雑談をするとか、よもやま話をすると言う意味ですが、後ろに”天”が付くことで、世の中の事という意味が被さり、全体として、世間話をするというニュアンスが強まります。口語では、”聊天儿”とか”聊聊天”という言い回しもします。あくまで言い回しで、意味は同じです。

また、現代デジタル社会においては、チャット(する)という意味にも使われ、若い人の間ではこちらの意味で使われることが多いと思いますが、ワタシは古い時代を生きてきた人間ですので、年配の方とかが、昼間に、家の外、たとえば小区内の広場や道端、さらに北京なんかでは四合院の広場などに集まって、みんなでワイワイガヤガヤおしゃべりをするイメージが強いです。日本でも昭和の時代に公営住宅なんかでよく見られたような、買い物帰りのおばちゃんなんかの所謂”井戸端会議”を懐かしく思い出します。

チャット1本でわりと重要なことでも決まってしまう現代デジタル社会ですが、昔だって、井戸端会議で町内会の結構重要なことが決まったりしたもんです(笑)。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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