上海通信Shanghai Report

中国を正しく生き抜くための中国語講座~第83回「甜甜圈」

2024年02月17日


イラスト:Liya

こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。

今週のサバイバルチャイニーズは、甜甜圈(tian2 tian2 quan1)、日本語的発音”てぃえんてぃえんちゅえん”で、意味はドーナツです。

“甜”は甘いの意味、”圈”は一般的に丸いものを指します。外来語に対して、音ではなくて、意味で当てた中国語ということになります。”甜”を重ねているということは、すごく甘いという意味合いのほかに、中国ではよく名前なんかを2つ重ねて親しみを持って呼ぶ言い回しがあるので、ドーナツをかわいい感じのものと捉えているということです。

さて、上海でも、最近はパン屋さんやコーヒーショップで売られているドーナツではなくて、ドーナツ専門店というものが登場し始めました。米国のダンキンドーナツとか、クリスピークリームドーナツなどの海外ブランドのほか、最近はローカルブランドも結構ありますが、まだまだ、市民権を得てブレークする前の状態といった感じです。恐らく、健康志向になっている消費者、特に豊かになってから生まれた世代つまり若い人には、甘くて高カロリーということで、ちょっと敬遠されているのかな、と思います。

外来ブランドもローカルブランドも、味はそこそこ美味しいですが、やっぱり日本のミスタードーナツのほうが美味しい気がしますし、商品開発力にもまだまだ差があります。その他商品ビジュアルについても、ピンク(イチゴ)やグリーン(抹茶)の色が、日本に比べてどぎつい感じがして、日本人にはちょっと抵抗感があります。また、値段は安いもので1個10元(200円)くらい、高いもので20元(400円)くらいで、円安のいまでは、日本の方が圧倒的に安くてクオリティも高いように感じます。

ワタシは、個人的にドーナツは大好きなんで、上海の街で、手軽に購入できるようになったのは、とてもHappyです。はい。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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