上海通信Shanghai Report

中国の金融センター~陆家嘴

2023年08月08日

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

梅雨明けしても不安定な天気が続いていた7月の上海ですが、8月に入りまして、やっと夏らしくなってきました。ただ、昨年のように40℃をはるかに超えるような酷暑はなく、暑い日でも35℃前後の比較的耐えられる暑さです。

さて、地下鉄2号線x14号線に陆家嘴(るーじゃーずい)という駅がありまして、その周辺は香港で言えばセントラル、中国の金融センター街となっていて、世界の金融機関が軒を連ねます。中国人金融マンにとってはこのあたりで働くことが憧れのようです。

ほんの30年くらい前には何もなかった場所、旧市街地である浦西地区からしたら、黄浦江の向こう側というのは、別世界というか、違う国に近い感覚がありました。そもそも浦東という広大な土地には、いまでも点在する古镇つまり村があるだけで、ほかには工場が少しあるだけでした。地下鉄もなかったし、橋もなかったし、トンネルもなかった時代には、川向うに行くには渡し船(一応フェリー)を利用するしか方法がなくて、とても不便な場所でした。

それがいまや、近代的なオフィスビルが乱立し、金融マンが働き、お洒落なお店が軒を連ねていて、飲食店なんかの客単価は新橋の3倍以上にもなっています(笑)。

ということで、陆家嘴という場所は、ある意味中国の経済発展の象徴的な場所でもあるのです。鄧小平元国家主席が改革開放を掲げた当時、上海が香港の金融センターにとって代わるとはとても思えませんでしたが、いまそれを目の前の現実として受け止めなくてはいけないのです。すべてが作られた街とはいえ、とても機能的によくできていて、街づくりとしては成功しているように感じます。ロケーションだけで言えば、東京のお台場とか豊洲なんかのウォーターフロントのイメージでしょうか。

まだまだ時間がかかるとはいえ、世界を席巻しつつある人民元という通貨の国際化を背景に、上海の金融センターも、グローバルなポジションを獲得していこうとしています。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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