上海通信Shanghai Report

中国を正しく生き抜くための中国語講座~第22回「滴滴」

2022年12月10日

こんにちは。Beauty Works Shanghaiの清水です。

今週のサバイバルチャイニーズは、滴滴(di1 di1)です。日本語表現”でぃでぃ”で、タクシー(白タク含む)を呼ぶ配車サービスAPPです。

上海では、いま、街なかで、手を挙げてタクシーを止める人は非常に少なく、スマホで滴滴のような配車サービスを利用します。
自分がいる位置と、行先を入力して検索すると、タクシーのグレードごとに料金と乗車までの時間が表示されて、自分で選択して呼びます。相乗りパターンもあります。車両は、通常営業のタクシー以外に、ハイヤーのような車両や、いわゆる白タクも横行しています。混んでいる時間帯だと、何人待ちかといった情報も入ります。

乗車すると、目的地までの所要時間とルートがAPPに表示されて、降車するタイミングで支払いまで済ませることができて、さらに領収書の発行申請までできます。つまり、全く中国語をしゃべれなくても、目的地まで行けてしまうわけです。ルートや料金も表示されるので、余程のことがない限りは、遠回りとか、料金面で、いかさまされることもないのです。

一昔前は、街なかでタクシー争奪戦が展開されたり、ホテルとか駅前なんかのタクシー乗り場では礼儀正しく並ばない人たちと喧嘩になったりしていましたが、いまではそういう面倒なことは基本的にありません。

ただ、その反面、人と人のコミュニケーションが減って、無機質な世の中になったなと感じたり、この環境じゃ、中国語なんか上手くならないよねー、と憂えたりするは、私のようなオジサンだけなのかもしれません。

使用例:下雨天用滴滴也很难找车(xia4 yu3 tian1 di1 di1 ye3 hen3 nan2 xhao3 che1)=雨の日は滴滴でも車が捕まりにくい。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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