上海通信Shanghai Report

上生新所=コロンビアサークル

2022年09月13日

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

最近気温30℃を超える日は少なくなり、暑かった上海の夏は終わったようです。
ここ数日は、上海に台風が近づいているせいか、断続的に風雨が強まります。

さて、地下鉄2号線x11号線江苏路駅と10号線x11号線交通大学駅の間くらいに、約100年前の租界時代、上海に住む欧米人達のレジャースポットとして利用されていた場所があります。

当時は、「哥倫比亜郷村倶楽部(コロンビア・カントリークラブ)」と呼ばれていました。
その後、1950年代前後まで「上海生物製品研究所」として使われていて、その研究所が閉鎖されてから70年近く閉ざされて放置されていたようですが、2018年5月にオフィス棟、文化財建築、展示施設、飲食店などが集まる複合スポットがオープンしました。
いまは、中国語名称「上生新所」=通称「Columbia Circle(コロンビア・サークル)」と呼ばれていて、TSUTAYAなんかがあります。ちょうど、代官山T-SITEみたいな感じです。

ここのなか、旧アメリカ海軍クラブ1階に南欧風プールがありまして、まわりはカフェになっていて、上海の若いひとや観光客なんかに写真映えスポットとして人気です。

また、TSUTAYAの中に入りますと、古い洋館を改修した趣ある空間になっていて、中国本のほか、洋書や和書もあり、オシャレな文房具や雑貨なども売られています(25,000元=50万円もする腕時計が普通に並んでいます)。
店内、1階にはスタンドカフェ、2階にはちょっとした食事も取れるシックなレストランバーがあります。

また、エリア内を見渡すと、一部はオフィス空間もありまして、アートやクリエイティブな人たちが仕事をしている様子が垣間見れます。

上海には、東京にも負けないくらいに、歴史あるオシャレ&アーティスチックな空間があるのです。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶応義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士
課程修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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