上海通信Shanghai Report

上海の山中湖こと滴水湖

2022年08月19日

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

8月も後半にさしかかりましたが、上海は、まだまだ連日40℃超えの酷暑が継続しています。

さて、地下鉄16号線の終点、市街地からは1時間半ほどかかりますが、そこに上海の山中湖こと、滴水湖があります。

太平洋まであと数キロの場所です。2003年に完成し、2007年ごろからレジャーエリアとして整備され始めた人工湖で、設計はドイツのGMP社が手がけたそうです。面積は約5.6㎢で、一周するとたぶん10kmくらいあります。湖の周辺は金融系、ソフトウェア、IT系企業向けの開発区になっており、2016年現在ビルの建設などが進められていますが、資金が回っていないのか、なかなか開発が進んでいないように見受けられます。
また市内からかなり遠いため、レジャーエリアとしては上海市民にはまだ馴染みが薄いエリアですが、週末にはそれなりの賑わいを見せます。

ですが、今年の場合、例年ならもっともっと賑わってるはずが、閑散としてます。駅はひっそりとし、いつもは屋台とかたくさん出て、イベントやってたりして、ファミリーが楽しそうに遊んでいるはずの駅前広場にも誰もいません。たぶん、当局から、イベント、屋台など密になるようなことの禁止指示が出てるんだと思われます。

それでも、湖畔を徘徊しますと、ところどころで、若いひとや、欧米人がテント張ってBBQキャンプなんかをしています。

地下鉄で来るというよりもマイカーで来る人たちが圧倒的に多いと思われます。もういま、上海は、地下鉄も全路線普通に動いてるし、PCRさえ受けてれば自由には行動もできるんですが、細かい部分をみると、どこか今までとは違う上海の顔が見え隠れします。もう世界は元通りにはならないんでしょうか?

猛暑の中、わずかな木陰で、コンビニで購入した缶ビールを飲むことが、遠路はるばる上海の果てまで来たささやかな楽しみです。現実と非現実が錯綜する暑い暑い上海の夏物語。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶応義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士
課程修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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