上海通信Shanghai Report

ららぽーと上海金橋

2022年09月20日

こんにちは、Beauty Works Shanghaiの清水です。

大型台風が3連休から日本を縦断したとのことで、各地被害が大きくないことを祈ります。
上海も先週台風が通過したのち嘘のように涼しくなっています。

さて、9号線台儿庄路から徒歩10分ほどのところに、三井不動産さんがやっています「ららぽーと上海金橋」という日本式のショッピングモールがあります。
中国語では啦啦宝都(ららばおどぅ)と言います。

もともとの計画では2020年春のオープンでしたが、新型コロナ発生の影響で1年余り遅れて、2021年4月プレオープン、私たちもオープニングセレモニーやオープニングCP時の店内装飾などをお手伝いさせて頂きました。

オープン当初は70~80%ほどしか営業していなかった店舗も徐々に増えて、2021年秋のグランドオープンとなりました。
目玉は正面ゲート前にそびえたつ全高18mのガンダムです。海外初降臨とか。6階建ての館内(そのうえは映画館とオフィスビルになっている)には、日本でもお馴染みのユニクロさん、ニトリさん、JINSさんのほか、飲食でははま寿司さん、コメダ珈琲さん、CoCo壱番さん、大戸屋さん、ドンクさん、堂島ロールのモンシュシュさんなんかが出店しています。

ロケーションはといえば、ここは浦東側にありまして、市街地、特に日本人が多く住むエリアからは結構遠いので、日本人客はあまりおらず、9割以上は中国人客のようです。なのに館内放送は日本語で流れるのは、演出効果でしょうか?

このあたりは、中国人の中間層が多く住むエリアだし、もともとは別荘やビラ住居みたいな欧米系の方々がいる居住地があり、欧米系企業の研究所、インターナショナルスクールも近くにありまして、商圏としては悪くない場所です。
そもそも、私のように地下鉄と徒歩で来るような人はメインターゲットになっておらず、マイカー客がターゲットなんで、売り場床面積に対して駐車場が足りないくらいだとのことです。

グランドオープンからもうすぐ1年、ロックダウンなどの逆境もありましたが、日本式ショッピングモールのビジネスモデルが、ここ上海で成功し根付いていくのか、とても興味深いです。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶応義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士
課程修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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