上海通信Shanghai Report

【C-Trend Watch】SUNTORY ウィスキーダイニング

2023年01月10日

Beauty Works Shanghaiの清水です。

今回、C-Trend Watchでご紹介するのは、上海のど真ん中、南京西路の超高級商業施設、中信泰富广场の5階にオープンしたサントリーウィスキーダイニング”SUNTORY Japanese Cuisine Whisky SHANGHAI”です。

サントリーさんが新しく出店したこのお店は、店名は変わりましたが、もともと長い間、外滩にあった高級日本ダイニング「Sun with AQUA」が移転してきたものです。ただ、従来のコンセプトとは違いまして、ウィスキーを全面に押し出しているお店で、ワインはおいてありますが、プレモルはありません。

噂によれば、近々、響35年を1杯3万元=60万円で提供するとか。ほんとかよと思いますが、上海にはこのようなとても日本人のサラリーマン駐在員なんかでは行けないような高級日本食屋さんが結構たくさんあり、客層のメインは中国人富裕層となりますから、まんざらフェイクでもなさそうです。

このお店、恐らくディナータイムの客単価は、軽く人民元で4桁にはなるかと思われます。また、VIPカウンター&ラウンジなるものがあり、そのスペースを利用するには当然会員になる必要があるのですが、会員価格は10万元(8万元の食事券込)=200万円だそうです。ゴルフ場の会員権のような価格帯です(笑)。

関係者に話を聞きますと、飲食単価にしても、会員価格にしても、もともとの常連中国人富裕層から、価値や格が下がるので、あまり安くしないで欲しいという要望に応えたらしいです。なんか、都市伝説的になっています。
ここの会員になった日本人はまだ知らないのですが、もしいたらぜひ知り合いになりたいものです。

なんとかランチタイムに取材潜入してみます。日本人は私だけ、80%中国人で20%は欧米人です。海外の高級ホテルの中にある日本料理屋さんのような雰囲気で、ビジネスユースも多いですが、残念ながら、かつて一世を風靡していた花の日本人駐在員の妻たちが気軽にランチを楽しめるといった感じではないのです。

 

ただし、一般客の敷居自体は実際そこまで高いわけではなく、一見さんでも普通に入店して食事やウィスキーを楽しむことができますし、ちょっぴり気張ったランチということも可能です。

新年と春節のなんとなくめでたい時期に、景気のいい話をして、2023年を明るく盛り上げていきたい思いです。

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文責
碧优缇商务咨询(上海)有限公司
COO 清水誉
慶應義塾大学法学部法律学科卒業、関西学院大学大学院経済学研究科前期博士課程
修了、経済学修士。専門は、東アジア経済、中国労働経済。
1988年株式会社ブリヂストン入社、1993年広州事務所代表、1995年北京事務所代表、
1999年株式会社博報堂入社、2005年広東省広博報堂広告有限公司総経理などを歴任
し現職。中国ビジネス30年のスペシャリスト。
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